感情を適切に出し、理解することは、破壊的になりやすい怒りの感情を真に解決に向かわせることになります。怒りのエネルギーを適切に処理し昇華させましょう。
抑えられない怒りの対処方法
あなたは誰かをどうしても許せないと思ったことはありませんか?
その時の情景が何度も頭をかけめぐり、眠れなくなるということがあるのではないでしょうか?
抑えられない感情が暴力という形に出てしまい、相手を傷つけてしまったり、自分を傷つけてしまったという体験があるかもしれません。
怒りは、自分自身の本当の気持ちさえも分からなくしてしまうほど、破壊的になることがありますが、自分を攻撃して、自虐行為に走るという形をとることもあります。
怒るという行為を禁止する人がいますが、それは本当の解決には到らず、余計に歪曲してしまいます。
犯罪行為の原因は、感情の抑圧によるものです。
感情を適切に出し、理解することは、破壊的になりやすい怒りの感情を真に解決に向かわせることになります。
ここでは怒りのエネルギーを適切に処理し昇華させる方法(怒りの取扱い方)を書いています。
怒りが起こる仕組みを知りましょう
怒りは二次感情と言われ、本質的な感情のバランスをとるための感情の表現方法として現れます。
怒りの感情の本質は、自分は傷ついているという表現であり、悲しみ、痛みという感情のバランスをとるために出てくる心理状態と言えます。
怒りの感情に声があるとするなら「私は傷ついている。どうか誰でもいい。それを分かってほしい」という風に聞こえてくることでしょう。
誰か一人でも、その感情に気づいて向き合う人がいたならば、もしかしたら相手に復讐したり、自分自身を攻撃することは避けられたかもしれません。
感情も思考も、エネルギーとしての動きを持っています。
エネルギーもすべては流れていなければなりません。
大自然の掟と同じように、生命は流れていなければ死んでしまいます。
ここで注意したいのは、怒りを感じることを抑えないことです。
それでは実際にどのように処理していけばいいのかとテーマでお話します。
怒りの処方箋(実践編)
まず怒りを感じていることを認識する必要があります。
怒りの感情は、自分の気持ち以上に、勝手に暴走するようなエネルギーの性質を持っています。
特に注意しなければならないのは勝手に暴走をさせないということです。
これは「感情を抑えなさい」と言っているのではありません。
自分のエネルギーに対して、責任を持ちm主体的に動かす(自分自身でコントロールする)ことによって、自分自身が納得できる状態へ導いてあげるということです。
怒りの感情がひとたび暴走をはじめると、自分を捉えることができず、感情に揺さぶられ、解決どころか、傷を深くしてしまうことになりかねません。
感情の放置に近いことが起きてしまうのです。
そこで、まず、怒りが出てきたら、暴走させないためにする幾つかの方法があります。
怒りを暴走させないためにすること
1、大声をあげない(怒鳴らない)
大声をあげる人の特徴は、ひじょうに純粋で傷つきやすく、分かってもらえないという傷を抱えています。幼少期に自分の意見を聞いてもらえなかったトラウマが原因ですが、そのまま大声をあげ続けるという行為は、湧き上がるエネルギーの流れに流されてしまっていることを意味します。
.意識的に大声をあげることを止める。
.まず深呼吸しましょう。(5秒間の間隔を置く)(呼吸が浅いと感情が暴走します)
.感情が湧き上がってきたら、なるべく小さな声で話しをしましょう。
2、自分がなぜ怒っているのかを自分に聞いてみる。
(例、私は何に傷ついたのだろう)
3、できれば、感じている感情について詳細まで話をする。
(あなたによって傷ついたというのは、正しい表現ではありません。私の中にある元々の何かによって、私の反応が作られ、それが痛くてバランスをとろうとしているとなります)
4、言いたいことをキチンと告げる
怒りが治まらない時は、大抵、我慢して言わないできたとか、相手に合わせて、犠牲になってきた時におこりやすいです。
こういう場合は、言いたいことをキチンと告げるだけでも、かなり怒りが収まります。
5、犠牲者を止める
犠牲になっている場合は、犠牲者を止めることです。
6、暴力を止める
それでも解決しない場合は、その人から離れる方法をとらねばなりません。
離れなければ、相手への負の連鎖が続きます。
又は暴力をふるわれている場合は、相手に暴力をさせることを許していることになります。
怒りのエネルギーは自分自身をも傷つけてしまう
実際に声を荒げるだけでも、相手のエネルギーに打撲をつくり、それが修復されるまで、何ヶ月、又は何年もかかる場合があります。それまで、傷をつけた人はその人へのカルマをつくることになるので、修復されるまで、責任を持たねばならなくなります。
虐待が連鎖してしまうのは、それをさせている人にも責任があります。
犠牲者が子供の場合は、子供は親に依存しなければ生きていけないので、対処のしようがないのですが、大人になって、虐待をされているのであれば、それはされているのではなく、させているということになってしまいます。
私達は傷もつく人間です。不完全でありながらも一生懸命生きています。
怒りが起きたときは、自分のどこかに痛みがあるという証です。
嫉妬に狂うときがあるかもしれません、相手を殺したいほど憎いと思うことだってあったかもしれませんね。
怒りは人の成長にも役に立っています
大事なのは、こういう怒りのエネルギーは、今の自分をより大きく変換させ、大きく成長させることができるエネルギーであるということも忘れないでくださいね。
怒りがなければ、私達は主体的に物事に対処することを放棄することにもなります。昇華にあえて繋げようとしなくても、このエネルギーがより、新しい自分を生み出す原動力として活躍することにもなるのです。
怒りのスピリチュアルレッスン
怒りのスピリチュアルレッスン
感情をコントロールしましょうと世間では言われていますが、スピリチュアルでは感情はコントロールすべきものではないと教えられます。
コントロールしてしまうと、感情は抑圧され、余計に厄介なことになります。
抑圧された感情は今度は憤怒となって、歪曲した形ででてしまいます。
すべてはエネルギーです。
エネルギーはストレートでなければなりません。
シンプルに出していいのですが、正しくなければならないと教えられているためにシンプルに感情を感じることをストップさせようとしてしまいます。
ちゃんと感じつくせば、そして感情のエネルギーの出し方を学べば、歪曲させることなく、すぐに解放へと向かうことができるものなのです。
では、スピリチュアルレッスンをやってみましょう。
感情のエネルギースピンを落ち着かせる方法
怒りのスピリチュアルレッスンで大事なことは、特に激しい感情は勝手にどんどん大きくなって、手がつけられなくなってしまうことがあります。
まず、感情のエネルギースピンを落ちつかせ、自分の感情を歪曲したり、強制させずにちゃんと感じることができるようにします。
●呼吸法
感情のエネルギー速度を落ち着かせ、スピンをかけないようにするためには、唯一の方法として古代から使われてきました。
呼吸法は、唯一、自分の感情を落ち着かせることができます。(抑圧や感情を感じないようにするためのものではありません)
7・1・7.1・・・・・・
メトロノームを用意して、1分間に60カウントで動くように設定します。
60という数字がでれば、大抵は1秒に1カウントしてくれます。
ではまず、静かにイスに腰掛けましょう。
足は地面にピタリとつけます。
背筋を伸ばします。
目は開いていても、閉じていてもかまいません。(寝てしまいそうな人は目を開けたまま行いましょう)
メトロノームにあわせ、7秒間鼻から息を吸います。
1秒間呼吸を止めます。
そして次に又、7秒間鼻から息を吐きます。
1秒呼吸を止めます。
この呼吸を繰り返し行います。20分くらいすれば、だいぶ感情のエネルギーは落ち着いてきます。
そして最後に目を閉じて、「私は私である。私は愛である、私はすべてであり、私は感情を解放すると唱えます」
これで終了です。
怒りが解放される時は、悲しみの感情が出てきます。
それまでは、ずっと封印していた自分の中の悲しみが解放されたがっているのだと思って、自分を大事にしてあげてください。