二元性とは、相反する2つのもの、上と下、光と闇、喜びと悲しみ、男と女というような分離したものが存在するということです。
この世界に存在するものは、単体では物象化せず、その物象を支えるものがないと、そのものは存在しえないのです。
例えば、光というものが物象化するには闇という反対のものがなければ、光を認識することはできません。
上というものを認識するためには、反対の下というものが発生しなければ、上を認識できません。
このように、存在しているものは相反するものがあり、その存在を支えることで、存在を確定させています。
二元性とは、相反する2つのものが、いつでも存在することであり、この世界は二元性です。
この分離した二元性は私達は違う、欠けているという幻想を生み、長い歴史の中で争いと悲しみを生み出しました。
私達は深いところで繋がっている存在で、大いなる源から唯一無二の存在、個として解き放たれています。
その存在もそれぞれにそれぞれを支えあうからこそ、存在し物象化しているのです。
二元性の時代は終わりを告げ、すべては一つという和合の時代に入りつつあります。
けして分離されることも、批判されることもない、ユニークな存在として尊重しあうことができる時代に入ってきましたが、二元的であることに、いい悪いの批判を下す必要もなく、それぞれが、存在しているのは、それぞれの存在自体がそれを支えているからということを理解していくことがとても重要であることを忘れないようにしたものです。