コミットメントとは、決意のことです。
私たちは人生を流れのまま生きて、心に従って自分で人生を決めることをしていません。
夢や期待、希望をこれぐらいでいいやみたいなところに落ち着かせ、人生の殆どを諦めて生きています。
そのため、人生に退屈してしまったり、チャレンジせず、人生に問題が起きないように、現状維持を望んで生きます。
人生は様々な体験ができますが、チャレンジを止めている人の多くは、依存型で、誰かによって人生を守られることを望み、自分で生きることを止めています。
長い間、夫からの収入のみで生活をしてきた女性が、離婚を踏み切れないのは、ここにあります。
新しいことは、なかなか勇気がいることですが、思い切って自分の人生を見直し、自分の心に従って生きる決意をすると、様々な助けが入って、物事がうまく進みます。
決意したことを生きはじめる時、自らの内側から力が湧いてきて、自分でも思わぬ力や才能が目覚めます。
こうして自分をしっかり生きるようになることは、それが例えどんな失敗だったとしても、後悔がない生き方として自分が納得します。
コミットメントは、長い転生のどこかの地点で、こう生きるぞと決意するかもしれないし、今回の人生のどこかの地点で、これは絶対にしないぞと決意するかもしれません。
いづれにしても、決意する時というのは、人生の節目で大きな衝撃や痛み、後悔などによってもたらされます。
強い意志は、強い感情から起こるからです。
(例)
ゲーテの言葉をここで取り上げたいと思います。
コミットメント(献身)
献身を心に決めるまではためらいが残る。
手をひく可能性もある。
効果はつねに薄い。
ものごとを始める行為すべてにあてまる基本的な心理が一つある。
知らないと無数のひらめきや立派な計画をだめにする。
それは人が真剣に取り組もうとはっきり決めた瞬間、
神の意志も動き出すということだ。
そうでもなければ、
とても起きるはずのない様々なことが起きて助けてくれる。
決意から出来事の大きな流れが生じ、
都合のよいよい方向にすすんでいく。
我が身に生じるとは夢にも思わなかったような、
あらゆる予期せぬ事件、出会い、物質的援助が訪れる。
できそうなこと、夢見ることを、とにかく始めるがいい。
大胆さのなかに叡智と力と魔術がある。
いま始めるのだ。
ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ。