エクソシストとは、人に取り憑いた悪魔、悪霊を払う人のことを言います。
映画「ザ・ライト」では、実際に実在したイタリアのルーカス神父と、神学生だったマイケルを題材にしています。
悪魔は、実存するのかという疑問と神の存在を疑っているマイケルを描いていますが、マイケルは後にアメリカのエクソシストになって活躍しています。
ある人々の間では悪魔は存在せず、性への抑圧や、憤怒のヒステリーの症状の一つだと捉えられ、精神科に入れられてしまうという症例もあります。
バチカンが悪魔は実存すると公表したのは、アンネリーゼ・ミシェルの6体もの悪魔が取り憑いていた事件がきっかけでした。
取り憑いた霊は、皇帝ネロ、ユダ、ルシファー、ヒトラー、カインなど、自らを名乗っていました。
アンネローゼは、精神科でてんかん症状、鬱と診断され、抗精神薬を処方され飲んでいました。
幻覚を見たり、自分の意思と関係なく、身体を持ち上げられ、ベッドや壁などに何度も叩きつけられ、ラテン語を勝手を話たりするようになります。
手に釘でうった後が出てきたり、実際に口から釘が出てきたりします。
現在ではバチカンはエクソシストを養成しないと手に負えない状態になっていると発表しています。
エミリーローズは、その後聖母マリアに会って、地獄にいる人たちを助けるために、あなたが地獄に堕ち、人々を助けなさいというお告げにより、物を食べなくなって、餓死して亡くなります。
このリアルな事件が「エミリーローズ」という映画になり、世間に広まりました。
実際に悪魔払いをしている時の、悪魔の声が彼女から発せられるのが、テープに残っています。
エクソシストは、取り憑いた悪魔の名前を聞くことで、悪魔をその人から引き離すことができると言っています。
名前を言えば、エクソシストの言うことを聞かないと、苦しいので、言うことをきくことになり、離れるのだそうです。
聖水や、聖書、十字架などの聖なるものを、取り憑いた人に当てると、悪魔が苦しみます。
聖書を読み上げると、悪魔は唸りはじめ、罵詈罵声を発して、抵抗しますが、追い詰めると悪魔は自分の名前を名乗り、離れます。
エクソシストたちはこう言っています。
「エクソシストを訪れる殆どの人は、精神的な病気によるものが多い。だが、本当に実際に到底、人間の力では及ばないことが起きることがある。悪魔の仕業としか思えない症例があるのだ」