インナーチャイルドとは、内なる子供を指します。
通常、幼少期に叶えられなかった思いや、トラウマは大人になっても残っていて、その時の悲しみや痛みを、無意識の深い底に押しやり、痛みを忘れることで日常生活を送ります。
幼少期の悲しかった自分自身は、まだ無意識で生きていて、どんなに忘れようと思っても、インナーチャイルドはそのまま、子供のまま、意識内で生き続けます。
そして日常の生活で、その時叶えられなかった思いが叶えられるのを待つか、又はどうせ又叶えられないのだという思いで、そういうことを思い出さないように問題や出来事を回避します。
トラウマのような痛みがあるケースは、インナーチャイルドは小さい子供のまま、その時の痛みにうずくまり、動けない状態でいます。
大人ならば、簡単に解決できるものでも、子供のままの思いを持ち続けるので、問題は解決できないものなのだと信じ込んでしまうのです。
私たちは誰でも、思い出したくない過去や、痛みを持っています。
それは自然に解放されるのを待つか、日常生活に問題をきたすようであれば、インナーチャイルドにアクセスして、その時の痛みを解放する必要が出てきます。
子供のままの純粋さを取り戻せば、インナーチャイルドはすぐに大きく成長します。
「誰も見てくれなかった」などの放任や、虐待をされている場合は、インナーチャイルドはなかなか姿を現してくれませんし、かなり厄介にヘソを曲げてしまっています。
自分自身への自虐行為と怒り、他者との境界線がとれないか、又は全く関われない状態になっています。
インナーチャイルドを癒すというのは、かなり時間がかかる作業ですが、一度癒され始めると急激に症状が改善されていきます。